ブックオフ

ブックオフはやたら、インサイダーが株売っているなぁと思っていたら、今回の事態。
インサイダーの動きには要注意とピーターリンチの教え。


今回のスキームはまだ詳しく認識できていないが、第三者を一時的な避難場所とした期ずらしパターンか。


計2270万円の粉飾(直営での粉飾)なので、業績に与えるインパクトは軽微との報道だがさて本当に軽微だろうか?
ガバナンスが劣悪だから、インパクトは軽微ではないという抽象的な話ではない。


さて、今回の粉飾を行った動機は何であろう?
月次目標の達成とある。
では、なぜ月次目標の達成をしたかったのか。
ステークホルダーへの影響を考慮。
では、ステークホルダーの中で一番ファンダメンタルズに大きな影響を与えるのは誰?
債権者とFCオーナーとguess。




そもそも、月次目標を達成したいという欲求はどの経営者にでもあるだろう。
あと少しで目標を達成できるのなら魔がさすのも分からないでもない。



今回の粉飾が具体的にビジネスモデルに大きなインパクトを与えるシナリオ


正の連鎖の断絶


新規FCオーナーのインセンティブの消失により、出店計画の下方修正
債権者の貸し渋りによる出店計画の下方修正
などか。


では、キャッシュ製造の元、エンドユーザーはどうかというと、マインドに大きな変化はないだろうとguess。
私はインターネットのブックオフを多く利用する。
安い良書を探すのが宝探しをしているようで楽しい。


amazonでの中古本(マーケットプレイス)の弱みは
一、クレジットカードがなければ買えない。
二、点数ごとに必ず送料がかかる。
イーブックオフは1500円以上の買い物だと送料が無料である、amazonの送料340円以下の本も沢山あり強い。
優位性がある。
また、安くていい本があれば売上の粉飾をしてようがしてなかろうが買う。


店舗においても安くて欲しい本はトップマネジメントに関らず買いたいというユーザーは多いのではないだろうか?
ブックオフ仕入れて他で高く売るというビジネスも見かける。
店員の質は昔から中の下くらいか。


本の価値と売っている会社の価値は関係ない。


つまり、新規出店と違い、既存店ではそこまで悲観していない。
FCオーナーはある程度儲っているならばそれでよいと思うのではないか。
しかし、脱退を表明するオーナーがいる可能性はある。



結論


買いのスタンスだが、世間で言われているよりファンダメンタルズへの影響は結構大きいと思っている。
うみを出し切るのにはまだ時間がかかるのではないか。
激安な買い物が出来るように保守的、悲観的なシナリオで数字をつくろう。
今回の出来事がガバナンス改善の契機になればかなりいい。
従業員、仕入先、取引先などの今回触れなかったステークホルダーのことも考えたい。
本体が危機的な状況になりFCオーナー側が強みを持ってきた場合、学生ブックオフで起業も面白いのではないだろうか。



取り急ぎざーっと推測を多く交えた定性分析なので参考にはならないかも。